暇人セローさんのバイク走行記録

ヤマハ「セロー250」に乗る人のバイク日記

激走368km!徹夜走行でわかったヤマハ・セロー250の走破性(後編)

伊豆市から那須町へ

伊豆から那須までの走行記録(後編)

こんにちは、このブログの管理人の暇人セローです。

今回は、静岡県の伊豆市から栃木県の那須町まで徹夜で愛車ヤマハ「セロー250」を走らせた時の走行記録(後編)です。

この記事を読むことで、セロー250というバイクがどんなバイクなのかが良くわかると思いますので、今後セロー250の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

~ 実走編 ~

①23時に伊豆を出発

いよいよ出発の日です。日中は仕事だったのですが、運よく仕事が早く終わったので、とりあえず4時間ほどの仮眠をとりました。きつい徹夜走行もこれでずいぶん楽になるはずです。

予定通り18時から4時間となる22時まで仮眠を取った後、1時間ほどで準備を整えて23時ちょうどに自宅の玄関を出でます。

空はすでにどんよりと曇っていて湿度が異常に高く、いつ雨が降ってもおかしくないかなり重苦しい天気ですが、出発する時点で雨が降っているのと降っていないのでは、モチベーションに天と地ほどの差があります。

やはり、降りそうでも「降っていない」に越したことはありません。

ということで、多めの荷物をセローの荷台に付けたトップケースとバイク用品の防水リュックサックに分けて詰め込んでいよいよ出発です。

②まずは北上、伊豆のへき地戸田へ

まずは、海沿いを北上し西伊豆で一番のへき地「陸の孤島」といわれる戸田に向かいます。

なぜ戸田がへき地なのかというと、町が険しい峠に囲まれていて何かと不便な土地だからですが、この不便さをプラスに考えると「静かに暮らせる良いところ」だといえるかもしれません。伊豆の静かなところで暮らしたい・・・とお考えの方はぜひ戸田をおすすめします。

さて、無事に戸田に到着し、町の中心にある唯一の信号を右折して「戸田峠」を目指します。

③真っ暗闇の戸田峠に突入

町の中をしばらく走り峠の入口までくると民家は急に少なくなり、さらに峠を上ると民家も外灯もない真っ暗闇の世界に突入します。

管理人のセローのヘッドライトは黄色っぽい普通のハロゲンランプなので、LEDのように明るくありません。しかも、1灯式で手のひら程の大きさしかないので、外灯無しの真っ暗な峠道ではかなり心細く感じます。

また、万が一ランプが切れたら完全に走行不能になってしまうので、もし頻繁に夜間の峠道などを走る機会が多い方は「フォグランプ」を取り付けて3灯にしておいた方が良いでしょう。

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④戸田峠の名物に遭遇

さらに峠を上り、戸田峠を越える少し手前にある分岐点を左折。みかんの産地で有名な西浦へ続く「船原西浦高原線」に入りましたが、この道に入ったところで予想もしないハプニングに遭遇しました。

なんと、「船原西浦高原線」入ってすぐのたった200メートルほど走ったところで、突然視界10メートルの濃い霧に包まれてしまったのです。

実は、戸田峠は「霧香峠」という愛称があるくらい霧が出やすい峠なのですが、まさか、このタイミングで遭遇するとは思わなかったのでかなりビビりました。

この時、時刻は深夜0時前後だったと思いますが、真夜中に外灯も民家もない濃霧の真っ暗な峠道をバイク1台で走るのは、精神的にけっこうキツイものがありました。もし、管理人に霊感があったら引き返していたかもしれません。

かなりの濃霧でしたが、この道は何度か通ったことがある峠道だったのでペースダウンは最小で済みました。初めて通る道だったら時速20km/h以下のノロノロ運転になって、大きく時間をロスしていたでしょう。

⑤伊豆長岡から縦貫道を北上

無事に西浦まで下りて港町をいくつか抜け、伊豆縦貫道のインターチェンジがある伊豆長岡にたどり着きましたが、時よりポツポツと雨粒が落ちてくるようになったので、歩道にバイクを止めてレインウェアを着用します。

5分ほどでレインウェアを着て再び走り出しましたが、ここでルートを変更することにしました。

予定ルートでは伊豆縦貫道の三島塚原ICから国道1号線に入る予定でしたが、雨の中慣れない国道1号線で箱根の峠を越えるのはやや危険だと感じたので、そのまま北上して東名高速道路に入り、そのまま一気に海老名JCに向かうことにします。

⑥苦手な高速道路を走る

伊豆縦貫道を終点まで北上し、沼津ICから東名高速道路に入ります。

高速走行が苦手なセローで高速道路を快適に走るポイントは、ズバリひたすら左車線をキープすることです。これ以外にありません。

一応、セローもアクセルを全開にすれば130km/h(メーター読み)を超えるスピードが出ますが、アクセルを開ければ開けるほど燃費が悪くなるので、後でガス欠の心配をするようになります。

なので、一番左車線をまったりと80~90km/hで走行している大型トラックの後ろについて、燃費を稼ぎつつ巡行するのがベストです。

さて、沼津ICから圏央道に入る海老名JCまでの距離は約70kmでしたが、気になっていた雨の方も時々パラパラと降る程度だったので、思っていたよりもかなり快適です。

さすがに80~90km/hでの巡行は飽きて長く感じますが、ただ、このくらいの速度の方が、走行中の風当たりも弱いのでストレスによる疲れも少なくなります。

⑦海老名JCから圏央道へ突入

海老名JCを左に曲がって圏央道に入り北上します。

夜の圏央道は、東名高速道路に比べると大型トラックの交通量が少ないので、簡単には大型トラックの後ろにつくことができません。そのため、単独走行になることが多く、自力で風を切るようになるので疲れます。

それから、圏央道は2車線なので左車線の平均速度が100km/hに上がります。

なので、東名高速道路の一番左車線と同じ感覚で80~90km/hでのんびり走っていると、後続車にすぐに追いつかれてしまうので返って危険です。

2車線の高速道路は、できるだけ100km/hで走って追い越される回数を減らす努力が必要です。

圏央道に入って間もなくの厚木PAで小休憩をとりましたが、平日ということで迷路のような駐車場は大型トラックでいっぱいでした。

⑧予定変更、入間ICで圏央道を下りる

厚木PAを出て再び北上を続けます。2時間以上走っているのでやや疲れを感じます。

予定ではこのまま走行して、茨城県の五霞ICで圏央道を下りる予定でしたが、体で風を切り続けるのに疲れたのと、国道16号線も交通量が少ない時間帯(午前1時過ぎ)になったので、埼玉県の入間ICで圏央道を下りて国道16号線を走ることにしました。

料金所のETCレーンを通過して国道16号線に入ります。もう無理して100km/hで走る必要がないと思うと心からホッとします。

圏央道を下りて国道16号線を50~60km/hで走っていると、やっぱりセローは林道や一般道をのんびり走った方が快適なバイクだということが良くわかります。

さて、このまま国道16号線を走って新国道4号線を目指します。

⑨国道16号線から新国道4号線へ

入間から国道16号線を51kmほど走って、新国道4号線との交差点にたどり着き、いよいよ目的地の那須まで続く新国道4号線に入って北上を開始します。

時刻は午前4時過ぎ。ここがちょうど全ルートの中間になる約232km地点です。

国道4号線も青森県まで続く東日本の大動脈なので、夜間の交通量も多く走行ペースも高速道路が不要なくらい速いです。

しばらく新国道4号線を北上すると、いよいよ古河市あたりから本格的な雨が降り始めます。雨雲でどんよりしている空も薄っすらと明るくなってきました。

管理人は雨の中をバイクで走るのが好きな方なので、「雨の日のバイクも悪くないよなあ・・・」と考えならしばらく北上していると、出発から約270km地点の結城市手前でガソリン警告が表示されたので、しばらく走って24時間営業のガソリンスタンドに入り、給油のついでに休憩をとります。

⑩ラストスパート

やや疲れていたのでガソリンスタンドでしばらく寛いで、午前5時ごろ再び雨の中を走り始めます。残りは100kmほどなので、那須町へは約2時間後の午前7時前後に到着する計算です。

本降りの雨の中を休憩なしで黙々と走り、宇都宮市 ⇒ さくら市 ⇒ 矢板市 ⇒ 那須塩原市を次々と通過して、ついに終点の那須町に予定通り7時ごろに到着!!!

伊豆市から那須町までの約368kmを無事に走破することができました。(^^ゞ

まとめ・備考・その他

総走行距離:368km
ガソリン給油:1回(給油量は忘れる)
走行時間:約8時間
使用高速道路:東名高速道路、圏央道
雨:前半はパラパラ、後半は本降り
休憩:2回(厚木PA、上三川町のガソリンスタンド)

<前編はこちら>

bike-serow.hatenablog.com

END