セローで高速道路300キロを激走する!
つい先日の話しですが、セローの愛車ヤマハのオフロードバイク「セロー(SEROW)」で、高速道路を往復300km(時速300キロメートルではありません・・・)ほど激走してまいりました。
といっても、オフロードバイクですからドヤ顔ができるほどスピードは出ません。メーター読みで120km/h程度です。しかもセローはハッピーメーター(速度が少し高めに表示されるスピードメーター)らしいので、実際のスピードは100km/hに毛が生えた程度だと思いますが。。。
※ハッピーメーターというのは、実際のスピードよりも少し高く(~10%程度)表示される水増しされたスピードメーターのことをいいます。
マイセロー号
セローで高速道路を快適に走れるのか?
これは、セローがセローを購入するときにかなり心配したところです。
スポーツタイプのオフロードバイクとは違ってセローはエンジンの馬力もギア比も低いのでどう考えても高速走行は苦手です。
ハンドル幅も広くカウルもないので、風がもろに上半身を直撃してストレスも高く、スピードが上がれば上がるほどエンジンの振動も大きくなって手がしびれます。
高速道路なんて快適に走れるはずない・・・そんな風にしか思えませんでしたが・・・でも、意外と大丈夫でした。
なぜなら、それは自分が「慣れてしまう」からです。
高速道路に入ってすぐはメーター読み80キロで「これ以上は絶対無理だ…」と感じますが、20分も走っていると90キロまでスピードが上がっても平気になります。
そして、また20分も走ると100キロ・・・さらに20分走ると・・・110・・・と、自然に巡行スピードが高くなります。
もちろんエンジンや車体も頑丈なので、全開にしてもまったく心配する必要はありませんが、メーター読みで100キロを超えると風圧と振動で「荒行」状態になるのは確かですね。
高速道路を走る時の注意点は?
しかし、セローで高速道路を走るときには少し注意しなければならないことが2つほどあります。
ひとつ目は「風の影響でハンドルがブレる」ということです。
セローはハンドル幅も広くカウルもないのでハンドルに走行中の風がもろに直撃します。また、フロントタイヤが軽くフェンダーも大きいので風圧でハンドルが左右にブレます。
ハンドルのブレ方は「ガタガタガタガタ…」というごく普通の小刻みなものと、「ダーダーダーダー…」という少し長めのものがあります。
長めのブレは、最初は車体(フレーム)の弱さがハンドルに出ているのかと思いましたが、前車もなく気流が乱れていない無風状態のトンネルに入った時に「スーーーッ・・・」と止まったので、自然の風や他の車両による「気流の乱れ」の影響を受けて出ているのだということが分かりました。
その他にも、ブロック式のフロントタイヤのグリップ状態や路面コンディション(わだちや経年劣化)の影響も受けているでしょうね。
それと、もうひとつは「燃費が極端に落ちる」ということです。
セロー(自分)のセローはインジェクションで、普段時速60キロ前後で走り回っている時の燃費はリッター40キロ前後になるのですが、高速道路を激走した日の燃費を計算したところ、約半分のリッター20キロ前後に落ちました。
セローのガソリンタンク容量は9.6リットルなので、高速道路を走り続けた時の航続距離は190キロくらいになってしまい、一般道ではあまり気にする必要のない「ガス欠」に注意する必要があります。
高速道路を快適に走らせるコツは?
セローで高速道路を快適に走るならば、メーター読み90km/h~100km/hでのんびりと一番左側の車線を走るのがベストでしょう。
アクセルを全開にすればメーター読みで130km/hくらいまでスピードが出ますが、ハンドルのブレやエンジンの負担、そして燃費の悪化などを考えると、まったくおすすめできません。緊急の時だけにしましょう。
もしどうしても、「少し高い速度で巡行したい」というのであれば、セローが取り付けているようなミニスクリーンを付けたり、ヤマハ純正ワイズギアのフレーム補強ダンバー「パワービーム」や、「PRUNUS」というマフラーで性能を強化すると良いと思います。(セロー - バイク用品・バイクパーツ | ヤマハ発動機グループ ワイズギア)
まとめ
今回の記事は以上となりますが、これからセローを買おうかどうか迷っているという方や、これからセローで高速道路を走る予定があるという方は、ぜひこのセローの体験を参考にしてもらえればと思います。
これは高速道路を激走して食べに行った秩父・大滝食堂の「バイク弁当」
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